次の世代に引き継ぎたい北海道の宝物を探し、それを守り、育て、活用しよう。「北海道遺産構想」は、1997年にスタートし、2001年に第1回分25件、2004年に第2回分27件、現在52件の「北海道遺産」が選定されています。各地域の「担い手」による遺産の保全・活用の取組みは、人づくりや地域の活性化にもつながってきました。2018年、北海道は命名150年。マイルストーンとなる年に、新たな「北海道遺産」を募集します。テーマは「シェアリング・ヘリテージ=地域の宝物を多くの人々とつなぎ、地域づくりにつなげる」という考え方。大切なのは、次の時代へ継承すべき価値ある遺産と、それを守り、育て、活用しようとする人の思い。未来へつなぐ、地域の誇りとなる「遺産」と「人」をエントリーしてください。みなさんのふるさとデザインを、これからの150年に向けて。
※シェアリングヘリテージとは
特定の個人や団体、地域によって所有・管理されている文化遺産を、観光や教育、企業活動などをとおして多様な人々とシェア(共有)することで、新たな価値を創造することである。とくに地域を物語るストーリーを明らかにすることでシェアを促進することができ、持続可能な遺産の保全・継承、および地域の持続性やさらなる発展を図ることが期待できる。
2017年12月~2018年3月30日(金)
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選定結果を平成30年11月1日に公表いたしました。
北海道遺産の目的は、有形・無形のさまざまな遺産を、多様な人々がシェア(共有)する仕組みをつくることで、北海道の「宝物」を次世代に継承することです。そのために、次の3つの視点を重視します。
第1にストーリーで、これは北海道に暮らした人々と遺産とのつながりの深さを表すものです。第2に担い手で、地域の人々が思い入れと主体性をもって人と遺産をつないでいることが大切です。第3にアクションプランで、これは長きにわたって培われた遺産の価値を損なわず、かつ人と遺産とのつながりを発展させることを示すものです。これら3つの視点から、北海道遺産協議会では、次世代の北海道の地域づくりをともに担う仲間を募ります。
遺産と人とのつながりを見つめ直し、持続的な関係の継続と発展に努めることで、将来にわたり豊かで魅力的な北海道を実現していきましょう。
その遺産の保全・活用に主体的に関わることができる団体(市民団体・企業・自治体等)
※所有者以外が申請を行う場合は所有者の許可が得られていること
申請書および専門家等(学識経験者、学芸員、郷土史家等)による推薦書(専門的な視点から、その遺産はなぜ北海道遺産にふさわしいかを記載したもの)に必要事項を記載のうえ、メール (info@hokkaidoisan.org) もしくは郵送にて事務局に提出(事務局からの確認の連絡をもって受付完了となります)
以下の3つのポイントに基づき、自然・文化・産業・生活・歴史・都市計画・まちづくりなど各分野の審査員(学識者・メディア関係者等20~30名程度)による審査を行います。
その遺産が、個人や特定の集団の枠を超えて、広く北海道にとっての価値を有している、また、地域や北海道の暮らし・生業などに結びつけたストーリーとして説明できること。
地域の人々がその遺産について長きにわたって意味を見いだし、継承し、また次世代にその価値を伝え残そうとしていること。
遺産を活かした地域づくりについて、実現可能性と持続可能性のある体制および将来像が適切に示されていること。
空知地域は、最盛期の1960年代に約110炭鉱、約1,750万トンの規模を誇る国内最大の産炭地として、北海道開拓や日本の近代化を支えてきた。地域では、かつて炭鉱で働いていた方による炭鉱遺産のガイドやNPOによる情報収集・発信など様々な取組みが行われている。
昭和初期に十勝内陸の森林資源の運搬を目的に建設された第1級の鉄道遺産。「タウシュベツ川橋梁」地元NPOによるガイドツアーやトロッコ鉄道の運営など、保存・利活用へ向けて行政と連携した活発な活動は全国的にも市民活動のモデルともなっている。
アメリカ人宣教師G.P.ピアソン夫妻の私邸として大正3年に建てられた、W・M・ヴォーリズの設計による建物。現在はNPOピアソン会が建物の管理の他、各国から訪れた方へのガイドや各種イベント等やピアソン夫妻に関する調査・研究・情報発信などを行っている。