私たち道民が大好きな「ジンギスカン」。2004年に北海道遺産に選ばれたものの、ジンギスカンにはナゾだらけ。
大正時代に、軍服用の羊毛自給に向けた「綿羊百万頭計画」により滝川や札幌の月寒に種羊場が設置され、食用への活用も研究されましたが、ジンギスカンとしての普及は戦後と言われています。 滝川で広がったのは、地元のタマネギとりんごをすり下ろしたタレにつけ込んだ羊肉を焼くタイプ。 札幌で発祥したのは、生肉を焼いた後にタレをつけるタイプ。 この2系統の分布はとても興味深く、どさんこの熱いジンギスカン談議につながります。 鍋の形も様々、名前の由来にも義経伝説との関係など諸説あり、実に奥が深い存在です。
桜が満開となる4月29日は「ヨーニクの日」。ジンギスカンが北海道遺産に選定された翌年に記念日協会から認定されました。 この時期、ジンギスカンとお花見は切っても切れない仲。桜とモーモーの煙は、道外の方々には不思議な光景ですが、長い冬が終わり春を迎えた道民の喜びの表れでも。 キャンプ、海水浴、自宅の庭など、いつでもどこでもジンギスカン。 今は、新型コロナウイルス対策をしっかりとする必要がありますが、ジンギスカンは、私達の家族や仲間を一つにする楽しい食文化であり、北海道を訪れる方々へのおもてなし料理でもあります。 最近では、道産の羊肉も大人気。ヘルシーな高級食材としても楽しまれています。