北海道各地
松浦武四郎(1818-1888)は、アイヌの人たちの助言と協力を得ながら6度にわたって蝦夷地を探査した。膨大な報告書を幕府に提出したほか、明治政府に必要とされ開拓判官に就いた。武四郎の業績は、北海道の沿岸・内陸を問わず踏査し膨大な記録を作成したこと、蝦夷地に関する多くの書物を出版したこと、北海道の名づけ親としてまた、国・郡の範囲を定めその名称を選定したこと等が上げられる。北海道各地にある身近な足跡に触れることから、その業績を知らしめ親しまれ将来に伝える手掛かりとなることを期待したい。
全道各地69か所に歌碑・顕彰碑・宿泊碑・説明板などがある。
例えば、「小平町鬼鹿 にしん文化歴史公園」には、“名にも似ず すがたやさしき 女郎花(おみなえし) なまめき立る おにしかの里〈西蝦夷日誌 6編〉”の歌碑と武四郎像が建てられており、斜里町ウトロには、“山にふし 海に浮寝の うき旅も 馴れれば馴れて 心やすけれ〈知床日誌〉”の歌碑が建てられている。
松浦武四郎研究会
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