今金町
今金町の後志利別(しりべしとしべつ)川上流域には、砂金採掘の遺跡が延長10km以上に渡って随所に見られ、源流域にはカニカン岳金山跡がある。これらは江戸時代前期の松前藩によるものとされている。特に美利河(ぴりか)地区はその中心地で、現在も地表面に砂金採集遺構が生々しく残る。本流域の産金地帯は当時としては国内最大規模を有し、大ゴールドラッシュの発生を物語る。幕末以降にも採金ブームが起き、特に明治期には北海道的な採掘技術を磨く場として歴史的に重要な位置を占めた。昭和30年代まで砂金掘りで生計を立てる者がいて、当時の用具も残されている。
今金町教育委員会事務局社会教育グループ
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