各地の北海道遺産

ピアソン記念館


北見市

北見の精神文化を育んだ
三柏の丘

アメリカ人宣教師G.P.ピアソン夫妻の私邸として1914(大正3)年に建てられた。夫妻は道内各地を伝道し、その終着に選んだ地がアイヌ語で「地の果て」を意味する野付牛(現在の北見)。廃娼運動や慈善活動など、夫妻の志は今も北見の精神文化のよりどころとして多くの市民に親しまれている。設計者は近江兄弟社創設者としても知られているW.M.ヴォーリズ。

見学スポット

  • ピアソン記念館

  • 所在地
    北見市幸町7丁目4-28
    ガイド
    あり。ピアソン会の会員が団体の人数に応じて対応。無料。
    ※個人住宅だったものを記念館としているので、30人以上の団体の場合は時間差で入館。その間、庭園で樹木の中の散歩を。
    イベント
    中庭でのグリーンコンサート(7月)
    北見特産の薄荷を利用したせっけんやリース香り袋作り体験、夫妻愛用であったリードオルガンを演奏する体験もできます。
    その他、「ピアソン記念館市民講座」など各種講座を実施
    お問合せ
    TEL 0157-23-2546
    ホームページ
    NPO法人ピアソン会
    http://www.npo-pierson.org/

担い手からの地域情報や
おすすめポイント!

◆特定非営利活動法人ピアソン会
北海道の開拓には、全国からの移民が明治時代・大正時代・昭和の時代に、この北海道に夢を抱いて入植してきました。 その中には国の制度の問題、教育の問題、社会的正義の問題などで苦しむ人々も多くいました。 そんな時代に、人のために尽くすことを活動の使命と考えた多くの宗教家集団が北海道で活動し、社会的道徳と教育問題、人権問題に取り組み、北海道開拓のために大いなる力を発揮しました。 そのような集団の中にいた基督教の宣教師ピアソン夫妻は、アイヌ民族への差別制度の撤廃活動、遊郭設置阻止の活動、女性の人権活動、幼児教育の確立、女学校の設立など、 宗教以外での社会貢献活動を積極的に実践していました。 幸いにも最後の活動拠点となったピアソン記念館にはその時代の活動の記録が残され、来館者に隠れた開拓の記録を見聞していただくことができる、道内でも貴重な記念館として活用されています。

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