白老町
江戸幕府は、嘉永6(1853)年の黒船来航により鎖国政策を断念して、下田と箱館を開港した。同時に、西欧諸国の日本進出を警戒して、東北地方の各藩に蝦夷地警備を命じた。白老元陣屋は、安政3(1858)年に仙台藩が構築し、慶応4(1868)年の戊辰戦争により撤退するまで12年間存続した。陣屋遺構には、土塁、掘割の重要遺構のほか、藩士たちが故郷から移植した赤松による歴史的景観などが比較的よく残されている。また、当時勧請した愛宕神社や塩釜神社、御霊を祀る藩士墓地では、地域住民が1世紀以上に渡り、例大祭や供養祭を挙行している。
白老町では陣屋跡の環境整備を継続するとともに、仙台藩白老元陣屋資料館を建設し、資料館友の会など地域住民と協働して蝦夷地における幕末の歴史を伝えています。また、アイヌ文化の復興・創造・発展のナショナルセンター「ウポポイ」は当施設から2km程の距離にあります。
仙台藩白老元陣屋資料館
TEL 0144-85-2666