各地の北海道遺産

北海道の集治監(樺戸、空知、釧路、網走、十勝)


月形町、三笠市、標茶町、網走市、帯広市

北海道開拓を支えた
近代化遺産

北海道は北方にある地理性から、集治監(国立刑務所)の設置が集中した。建設は樺戸(現月形町、1881年)、空知(三笠市、1882年)、釧路(標茶町、1885年)、網走(1891年)、十勝(帯広市、1893年)の順であった。目的は初期の西南戦争政治犯収容、後期に重大犯罪人隔離で、北辺防衛と北海道開拓用の北見と上川道路・鉄道建設(樺戸、空知、網走)、幌内炭鉱開発(空知)、硫黄鉱山開発(釧路)、農地開発(帯広)等で、北海道の初期インフラ整備と地方文化形成をになった。

見学スポット

  • 月形樺戸博物館

    所在地
    月形町1219番地
    ガイド
    ガイド有(無料・要事前予約)
    お問合せ
    月形樺戸博物館 TEL 0126-53-2399(4~11月)
    月形町役場企画振興課 TEL 0126-53-2325(12月~3月)
    ホームページ
    http://www.town.tsukigata.hokkaido.jp/5516.htm
  • 旧空知集治監典獄官舎レンガ煙突

    所在地
    三笠市本郷町705-23
    ガイド
    ガイドあり(有料)、現地に説明表示板あり
    イベント
    関連ツアー(詳細はお問い合わせください)
    お問合せ
    三笠ジオパーク推進協議会(三笠市役所 商工観光課内)
    TEL 01267-2-3997
    ホームページ
    http://www.city.mikasa.hokkaido.jp/geopark/
  • 北海道集治監釧路分監本館

    所在地
    北海道川上郡標茶町字塘路1番地12
    開館時間
    9:30~16:30
    休館日
    毎週月曜日
    (祝日の場合は翌日。7~8月は休館日なし。11/1~4/30は冬期閉館)
    ガイド

    (見学を希望される場合は隣接する博物館受付に申し出ください。)
    イベント
    未定
    お問合せ
    標茶町博物館ニタイ・ト
    015-487-2332
    ホームページ
    http://www.sip.or.jp/~shibecha-museum/
  • 博物館網走監獄

    所在地
    網走市字呼人1-1
    ガイド
    4月~10月、無料ガイドツアー1日3回実施中。
    イベント
    イベント情報は、公式ホームページ、公式Facebookページで随時更新。
    お問合せ
    0152-45-2411
    ホームページ
    https://www.kangoku.jp/
  • 十勝監獄石油庫(帯広市指定文化財)

    所在地
    帯広市緑ヶ丘2番地(緑ヶ丘公園内)
    ガイド
    説明用の史跡標示板あり、外観のみ見学可能
    お問合せ
    帯広市教育委員会文化課
    0155-65-4209
    ホームページ
    https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/shougaigakusyuubu/bunnkaka/a32_shiseki_31.html
  • 帯広百年記念館常設展示室(資料展示)

    所在地
    帯広市緑ヶ丘2番地(緑ヶ丘公園内)
    ガイド
    展示の説明表示あり
    イベント
    各種講座・見学会
    お問合せ
    帯広百年記念館
    0155-24-5352
    ホームページ
    http://museum-obihiro.jp/occm/
  • 北海道集治監十勝分監窯跡

    所在地
    帯広市緑ヶ丘2番地(緑ヶ丘公園内)
    ガイド
    遺構は地中にあり、説明文と絵付きの史跡標示板あり
    お問合せ
    帯広市教育委員会文化課
    0155-65-4209
    ホームページ
    https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/shougaigakusyuubu/bunnkaka/a32_shiseki_18.html

担い手からの地域情報や
おすすめポイント!

◆帯広百年記念館
帯広市内緑ヶ丘公園内に監獄関連の史跡や建物が点在し、かつ、博物館である百年帯広百年記念館内にも監獄の展示コーナがあります。散歩しながら歴史に触れることができます。
十勝監獄石油庫(現存する帯広市最古の建造物)、十勝監獄炊事場跡(平成26年に道路工事中に発見)、十勝監獄窯跡(明治時代の窯跡は道内ではここだけといわれる)は説明看板などがあるほか、 監獄関連をめぐる解説ツアー(要問合せ)も実施しています。
◆標茶町博物館ニタイ・ト
「北海道の集治監」は道内5か所に設置され、長期の受刑者を全国から収監した特殊な監獄です。 北海道開拓の尖兵として、多くの受刑者たちの労働により鉱山開発や道路開削が行われました。その後本州から入植が本格化しますが、その為の最初の基盤を整えたと言えます。 5つの集治監が設置された町では、其々の町において集治監の果たした役割について重要な歴史として捉え、集治監に関わる施設や遺構、資料を大切に保存しています。 北海道が北海道として成立して行くために、非常に重要な役割を果たした「北海道の集治監」。ぜひ現地に赴き、“本物”の資料を見て確かめてほしいと思います。

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