「流氷とガリンコ号」（紋別市など）
冬のオホーツク海の恵み、流氷。
ガリンコ号�狭罎浪討眦澆盂萍�。
浜を閉ざす流氷はかつて、この地域に住む人々や漁業者にとって邪魔者であった。しかし、漁業ができないマイナス面ばかりではないことが明らかになるにつれ、流氷は“厄介者”から“オホーツクからの贈り物”となっていく。雑草藻が除去されるため昆布の着床にプラスに作用し、流氷の下には種々のプランクトンが流氷とともに到来して底魚の餌になるなど、浜を豊かにしていることも分かってきた。 1987（昭和62）年2月には、アラスカの油田開発に移動用乗物として開発された実験船が、世界初の流氷砕氷船「ガリンコ」号と名づけられ紋別市で就航。船首水面付近にある流氷を砕く巨大なドリルで、沖合まで航行できる砕氷船は、冬の海の厳しさやその不思議を人々に伝えたのである。 冬観光のきっかけを拓いた初代「ガリンコ号」は、1996（平成8）年3月に最終運航となり、現在は翌年1月に就航した「ガリンコ号�供廚�夏のクルージングも含めオールシーズン活躍している。
