時計台(中央区北1条西2丁目)
いわずと知れた「時計台」。しかし、ここの内部に入ったことのある札幌市民、北海道民はどれだけいるだろうか。今年は時計台が明治11年に札幌農学校の演舞場として建造されてから130年にあたり、7月には記念講演会も開催された。入館料が200円(高校生以上)かかるが、ぜひ一度、時計台のことや札幌の歴史についての展示を楽しんでみてはいかがだろうか。ここで二つ目のスタンプを確保。
時計台前では多くの人がベロタクシーを珍しそうに眺めている。いや、彼ら、彼女たちに限らないのだ。前述の通り、とても気持ちのいい乗り物なのだが、いかんせん目立つ。歩道はもちろん、横を走るバスの車内からも携帯電話のカメラがこちらを向く。いささか気恥ずかしい。
まあ、それはそれとして、ベロタクシーの運転にはドライバーさんも気を使うことが多いようだ。例えば、交差点で直進する場合、最も左のレーンからの直進となるため、左折車の動きを一瞬止めることになる。そのため左折車がいたら右手で、先に曲がるよう合図をし、スムーズな交差点の運行に心がけているのだという。札幌での運行開始から数ヶ月が過ぎ、特に一般タクシーの運転手さんからは認知もされているため、お互いがうまく譲り合いながら都心を走っているそうだ。
時計台から永山武四郎邸へは北3条通を通ってもらう。赤れんが庁舎の正門前から苗穂に向かう北3条通はかつて「札幌通」とも呼ばれ、いわば開拓使の通りでもあった。赤れんが庁舎前の通りは札幌で初の舗装路としても知られる。 途中、サッポロファクトリーで寄り道。ここは明治9年に創業した開拓使麦酒醸造所(サッポロビールの前身)の跡地に、平成5年に作られた。ここにビール工場があったのは遠い昔と思っている人がほとんどだが、実は今も小さなビール醸造所があるのだ。その名を「開拓使麦酒」という。広場にある煙突を見上げると、そこに誇らしげな赤い星の存在を認めることができる。