旧永山武四郎邸時計台(中央区北2条東6丁目)
サッポロファクトリーの東側に、見るからに気持ちよさそうな公園が広がっている。「永山記念公園」だ。その公園の東側に旧永山武四郎邸がある。ここは清華亭とほぼ同年代の明治10年代前半の建築と推定されているが、はっきりとしない。やはり清華亭と同様に和洋折衷の作りとなっている。
永山武四郎邸は私邸として建築されたため「五稜星」は刻まれていない。
北3条通側に立つ白い洋館が武四郎邸と誤解される方もいるようだが、ここは後に三菱合資が武四郎邸を買い取って昭和になってから作られたもの。その南側が武四郎邸だ。この旧永山武四郎邸、清華亭、そして今回は訪れていないが豊平館ではぜひ、シャンデリアを見上げてほしい。その吊元にある円形の漆喰レリーフが見事だ。ここで三つ目のスタンプを押す。
本日最後のラリーポイント「サッポロビール博物館」へ向けて走ってもらう。旧永山武四郎邸からサッポロビール博物館までは東8丁目線を北上するのが一般的なルートとなるが、ここは線路をアンダーパスでの通過となるため、いくら充電型の電動アシスト付きとはいえ、車体とドライバーさんを含む乗員3名を合わせて約300キロの重量を人力で運ぶのは難しい。そこで、厚生病院横の踏切からぐるりと回ってサッポロビール博物館へアプローチしてもらう。この踏切、向こうまでの距離が長い。途中で遮断機が下り始めても、急激なスピードアップが難しいベロタクシーにはいささか緊張を伴うもののようだ。
都心にあっては多少目立っても風景として溶け込むものの(前述のようにカメラを向けられることは多いが)、苗穂地区のように少し郊外にくると、ましてや幹線道路から外れて住宅街の中を走ると結構なインパクトとなるようだ。ベロタクシーを見た人が目を丸くしている。